
鈴木自動車工業
スズキ・フロンテバン360スーパーデラックス(LS10)
昭和44年登場~45年MC
長野県にて
2022年3月撮影
スズライトバンFEⅡの後継として昭和44年登場のフロンテバン。
名前を頂戴したフロンテ(LC10/2代目)がコークボトルラインの丸みを帯びたボディで、駆動方式がリアエンジン・後輪駆動であった一方で、フロンテバンは箱型に徹しず優美な曲線を描くシルエットをしていますがデザインは全く異なり、駆動方式でもフロントエンジン・後輪駆動と異なります。
このフロンテバンをベースに、乗用車モデルとなったフロンテエステート(後にフロンテカスタム、フロンテハイカスタム)がありますが、フロンテバンと誤分類したか、そもそもお会いしたことすら無いか、諸々ひっくるめて生まれと育ちにひと癖あるモデルです。
大きな木にライトエース、小さなきにフロンテバンと仲睦まじく物置で2台、さらに小屋もあってと収納力があるためか、以前は波板でテールゲートの窓ガラスの無い部分が覆われていましたが、濡れて困るものは別に移したのか、今は開けとおしとなっています。
ついでに給油口の中のわずかな隙間に雨風をしのいで作られたハチの巣も露わになっています。
波板が取れて露わになった部分には車名バッチが残っていましたが、Fronte VANとあるはずがVANのところだけ器用に無くなっていました。最大積載量のシールも見当たらず、荷室の保護バーも無いので、エステートでないの?と嘯きたくなりますが、跡はどうみてもVANです。


2009年1月のフロンテバン
サビはもとから多かったのですが、十うん年で拡がりが見て取れます。
レックス、MAXクオーレと見てきて、一番の先輩にあたるフロンテバンですが、人の手が入っているのが何よりもコンディションを悪化させない秘訣とわかります。
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