
ダイハツ工業
ニューラインキャブ低床一方開(S50)
年式:昭和41年FMC~
一瞥して軽トラックのハイゼットキャブにしか見えないこちらのトラック。
その正体は小型トラックのニューラインキャブで、ハイゼットキャブをベースにコンパーノの800ccエンジンを搭載した積載量500kgのモデル。
ベースを色濃く残しすぎていて、この写真だけのように後ろ姿では荷台違いしか差が見えません。
細か過ぎる差は以下の諸元でも明らかで
ハイゼットキャブ(ニューラインキャブ)・表記単位mm
全長2990(3215)
全幅1295(1345)
全高1620(1695)
軸距1780(1830)
荷台長1700(1870)
荷台幅1200(1265)
荷台高300(365)
エンジンや積載量の違いは大きいのに、車体の寸法は本当にささやかなものでメージャーで測らないとわからないようなレベル。
荷台に違和感を感じなければ、ナンバープレートや最大積載量シールも確認できないこの姿をニューラインキャブと気づくのは難しいです。
以前の探索で、ミニエースの荷台だけを発見した時のような感覚に近いです。
ミニエースの荷台記事:探検隊2015慰安旅行より(6) http://kusahiroexploration.blog107.fc2.com/blog-entry-3138.html
ニューラインキャブは昭和41年に登場後すぐに大きな変化にさらされます。
それは昭和42年のダイハツとトヨタの提携、そしてニューラインと同格車のトヨタ・ミニエースの登場。
自動車ガイドブックの掲載も昭和42年を最後に、43年にはミニエースにとってかわっています。
どうりで草ヒロでさっぱり見かけないという境遇ですが、こちらの個体は三角窓の丸いステッカーが点火時期調整だとすると昭和43年以降の登録車だと推測できるので、ダイハツで小型トラックを買った意思の強い1台のようです。
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