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春の箱祭り探索in長野(5)
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草ヒロを見つける法則として、1台見たら周囲を探せば次が続いてくるということがあります。
廃車体を物置として置く風習には、偉大な先駆者が居て、それをマネて大集団を形成することさえあります。
この初代エコーのきっかけは藪の中のキャラバンかホーミーでしたが、芋づるの掘り出す先に大物がいたため戻らず未撮影です。
続いてニッサンなセダン1台があって、この写真の2代目ハイエースと660な軽トラです。

ニッサン・エコー
ニッサン・エコー
ニッサン・エコー
ニッサン・エコー

日産自動車
ニッサン・エコー
(GHC141)
年式:昭和40年MC~41年FMC
長野県にて
2019年3月撮影

まだ冬の装いの雑木林のなかに、抱かれていたのは初代エコーでした。
特徴的なライトグリーンのカラーで、姿を遠望するなりすぐに初代エコー!と分かりました。
木々に葉が付くころには、エコーは姿を隠してしまい、見つけることはできなかったことでしょう。
海から遠く離れ潮風が届かず、廃車体のコンディションが良く聖地と言われる長野にあっても、ここまで完璧な1960年代の個体はやたらとあるものではありません。
特に構造的には弱点も多いマイクロバスにあっては、サビやすいポイントがいくつもある中で、磨けば綺麗になると言えるくらいのコンディションを保っている本個体はパーフェクトと言っても過言ではありません。

ニッサン・エコー

Echoのエンブレムの下にある1900はH型ガソリンエンジンの排気量を示しています。

ニッサン・エコー

フロントは北側を向いているためステッカーの保存状態が良好です。
ここまではっきりと判読できる昭和48年のステッカーには驚きです。

ニッサン・エコー

リアに転ずると、こちらは日当たりが良くステッカーの劣化が進んでいますが、まだ判読できます。
丸ステッカーのNISSAN MICRO BUSというシールは初見です。
色褪せる前の物を見る機会に、これから恵まれるでしょうか。

ニッサン・エコー

強度を持たせるための加工である波状のコルゲートは、初代エコーのチャームポイントのひとつと言えるでしょう。
もっとも、初代エコーでも初期のモデルでは、このコルゲートが無かったのですが。

ニッサン・エコー

リアウインドウの中央上には、NHKの受信章が貼られていました。
フロントの屋根上にはラジオアンテナがあり、ラジオ受信の契約をしていたようです。
ちなみにこの個体、公共団体が元所有のようですから、きっちりとしていたのでしょう。

コメント:管理人


【2019/04/04 20:41】 | マイクロバス | トラックバック(0) | コメント(3) | page top↑
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コメント
No title
>羽前の国の旧車狂さん

雑木林に守られていたというのが、このコンディションのおおもとになっているのは確かです。
塗装の劣化をひとつでも、日の当たるところと当たらないところでは大きな差がでるため、太陽の恵みを欲する作物とご一緒した草ヒロとは、ステッカーに見られるような歴然とした差がでます。
ラジオ契約については廃止年は分かりますが、自動車の契約については・・・、今ニュースとなっているカーナビ関連に隠れてしまいます。


>カトラスさん

草ヒロにあまり興味のない人の方が大物を見つけてくるものです。(キッパリ)
写真集・廃車体幻想や、記憶に残る昭和の終わりの頃の自動車の不法投棄風景を考えると、他人の敷地などお構いなしに投棄していった車は多かったと思います。
手続きを取ると、投棄されたものの所有権を正式に得ることができる話は他の例で聞いたことがありますが、お話のエコーでは、捨てられて泣き寝入りするのではなく、使ってやろうでないの!というオバさんの強すぎる意思が斜め上です。
【2019/04/07 20:52】 URL | 管理人 #-[ 編集] | page top↑
No title
もう大分前になりますが、SNSの友人で、関西在住の鉄道趣味がメインで草ヒロにはそれ程関心のない方がこのタイプのエコーを撮影し、SNS上にうpしてました。
撮影しようと車に近づいた処、農作業をしているオバさんが居て、「このバスは私のもの」との事。
昭和○○年(失念した)に、誰かが無断でその場所に置き去りにして、放置されていた物を、正式な手続きを経て、自分の所有物にした。との話らしいです。
昭和○○年が、確か47年か49年だった気がするので、10年足らずで廃車となり他人の敷地に乗り捨てるという使い捨て時代のエピソードw
【2019/04/06 12:21】 URL | カトラス #-[ 編集] | page top↑
これは本当にすごいですね
 昭和48年のステッカーが此処まで野晒で綺麗に残るとなると凄いです。と同時に日が当たらない場所に半世紀近く座って居たのでしょう。

 ラジオ受信証は草ヒロに残る個体は初めて見ました。はっきりしませんが昭和43年辺りまで徴収されていたみたいですね。
 当時自家用車所有となると銭を持っていると考え何でもかんでもボッタクられました。
【2019/04/05 20:40】 URL | 羽前の国の旧車狂 #-[ 編集] | page top↑
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