
見上げればすぐ上に色づいた紅葉があるのに、土砂崩れに乗り上げたように身動きが取れません。
牧場の隅に寄せられていて、元は構内車でナンバー無しで走り回っていたのだと思います。
ルーフに凹みがありますがキリリといい顔をしていて、乗り上げている間抜けなシチュエーションもその部分を見ないようにすれば、なかなかハンサムに見えます。
これは動くのではと一瞬思いましたが、土で汚れたフロントガラスの中には枯れた草がビッシリと車内を埋め尽くしているのが見え、勢い余って運転席ドアから少し出てきています。

タイタンから目線を左に転ずると、2台が寄り添うように置かれていました。
1台のボンゴは顔を見せていたので分かりましたが、その横のトラックは1.5トン積みということだけで正体が分かりません。
荷台が賑やかでキャビンの様子は全く分からず、タイタン~ボンゴと来れば東洋工業の1.5トン積みでクラフトだろうかと思い、クラフトのお尻写真を探してみましたが・・・

アオリ板のプレスラインは似ていますが、テールライトは別物でした。
引っ張り出していた昭和44年の自動車ガイドブックで他に似たようなものが居ないか探してみて、ホーマーも似たようなアオリ板であったので比較をしてみると・・・

テールライトがピタリと一致しました。
東洋工業に挟まれてまさかの日産でした。
紅葉のタイタンだけ記事にして横の2台をスルーするのは惜しく添えたので、正体のわからない後姿のトラックのままでも良かったのですが、答えが出ましたので、ダラダラと記事にしてしまいました。
追伸
パーツレベルでも判別のできる鈴木B360だったら、ここまで拗らせなくても車名が出ていたかもしれません。
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