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探検隊2015慰安旅行より(2)
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ぶどう棚の間をそぞろ歩き、ここからかなり上にキャラバンとシビリアンだったかねぇなんて話しながら歩いていると、青いヴェールの先にゴッチャっとしたゾーンを認め目を凝らすと何やら埋もれている様子。
先行する鈴木B360に「あれ!」と呼びかけるも「何?」という具合で判然としませんが、果樹園の間の通路を入っていってみると、

コルト1000バン

こんもりとしたお山の右端に角いリアが朧気ながら確認できました。
管理人は緑色のカラーリングから「(初代)ライトエース?」と呟くも、近づいていくと、それは直ぐに打ち消されました。

コルト1000バン
コルト1000バン

特徴的なテールゲート周りから「コルトバン!!!」だとすぐに判明しました。

コルト1000バン
コルト1000バン

三菱重工業
三菱・コルト1000バンデラックス(A20V)

年式:昭和39年~41年
山梨県甲府盆地にて
2015年11月撮影

コルトバンのフロントに回りこんだところ1000バンだとわかるフロントライト周りが顔を出していました。
荷室部分は激しく崩壊をしていましたが、フロントマスクはガッチリとはまり良い表情をしています。
蔦や草に覆われていてボリュームアップしていたためライトエースなんて勘違いしましたが、プロが目をつけただけのものが眠っていました。

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草のなかに埋もれる右前輪にはホワイトリボンタイヤと、ホイールにはキャップが残っていました。

コルト1000バン

テールゲート周りに戻り、観察をしてみると販売店のステッカーが残っていて

コルト1000バン

脱落した窓から蔦越しにカメラを車内に向けると、運転席周りまで見通すことができました。

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ハンドルのホーンリングが昭和40年7月の一部変更からのものでした。

コルト1000バン
コルト1000バン

コルト1000バンの傍らのこんもりとしたお山ですが、なんと古墳でした!
教育委員会によって何年も前に設置された古風な看板には古墳の名前が記されているだけで、墳墓の形式や成立年を示すような説明は一切なく、土地の有力者が葬られた千数百年前の姿を思い浮かべることはかないません。
古墳の姿がコルトバンにも重なりましたが、千数百年とここ数十年違いはあれど、どちらも文化的価値があるものだけに、二者の奇妙な付き合いがいつまで続いていくのか気になりました。

コメント:管理人
【2015/11/27 20:55】 | ライトバン | トラックバック(0) | コメント(6) | page top↑
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コメント
>草疲労さん

こんばんは。
改めまして、捜索依頼をありがとうございました。

コルトには800、1000、1100、1200、1500と各排気量を総なめにしてライトバンモデルが存在し、その始祖とも言えるモデルに今回出会えたのは大収穫でした。
コメントでモデルチェンジと触れられているのは同じような顔でも、どこかスッキリとしたリファインされたような顔立ちの1100になり、今回の個体がチェンジ前のはじまりのコルトバンになります。
【2015/12/11 18:19】 URL | 管理人 #-[ 編集] | page top↑
こんばんは。
こちらへのコメント忘れてました。
コルト1000と言われると初代のコルトバンを思い浮かべてしまいます。実際良くお会いしますが、モデルチェンジ直後はまだ排気量がそのままなんですね。この型のコルトは余りお目にかかれないので、本当に目を付けた甲斐がありました!
【2015/12/06 19:00】 URL | 草疲労 #-[ 編集] | page top↑
>コロニーさん

コルトバンが視界に入るのは、アルトのリア側の道からは不可能で、フロントが見える側の道から1枚目の写真のように捉えることができました。
ご近所ですが、いびつな果樹園の形で、見える角度が限られたため見えませんでしたが、目印は古墳のこんもりとしたお山です。
【2015/11/30 10:02】 URL | 管理人 #-[ 編集] | page top↑
>羽前の国の旧車狂さん

古墳には看板はありましたが、農道からの入口に案内は一切なく、アンマリな史跡でしたが、そのおかげのコルトバンであることは確かそうです。
タイヤは草の間から辛うじてトーヨーが垣間見えただけで、鈴木B360も四輪を確認していましたが草勢良く諦めていました。
周辺は一面ぶどう棚で、山梨では一昔前までは国分尼寺の礎石がぶどう園の中にあったくらいですから、この古墳もぶどう園の一画であったと思われます。
【2015/11/30 09:56】 URL | 管理人 #-[ 編集] | page top↑
コルト1000バンとは結構なレア物ですね!
先日紹介されていた初代アルトは知っていた個体なのですが、その近くにこのような大物が眠っているとは気付きませんでした。草に覆われていて自然と一体化していたからでしょうけど…。
いつか、アルトの場所まで行って注意深く探してみようと思います。
【2015/11/28 14:07】 URL | コロニー #-[ 編集] | page top↑
三菱車は弱いので昭和40年以降と判り良かったです。特にこの時代親父が教師になる以前勤めた三菱時代なので、武骨さが目立つので特に判りにくいです。

 さて車よりもこの撮影場所に凄く痺れました。神秘的、おどろおどろしさを感じ、より年代が進んだ草ヒロがその感を助長させますね。こちら羽前にも教育委員の指定はないが、史跡と草ヒロのコラボの風景が1つありました。廃車の撤去要請がない所をみるとそれ程の物ではなさそうですね。

 見える範囲からの感想としてタイヤは乗用車タイヤなので、おそらくは前だけでしょう。後ろはライトトラック用で、さもなければ車検は通りません。「コルト靜岡三菱」が良いですが、中古購入でしょうね。私のクラウンは初めは「東京トヨペット」でしたが、何故か結婚する少し前に剥がれ落ちました。

 

 
【2015/11/28 11:08】 URL | 羽前の国の旧車狂 #-[ 編集] | page top↑
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