
納屋の2階にチラリと覗く赤い農耕車。
デジタルズームの粗い画像で申し訳ありませんが、パッと見られて農民車コマツ?と思われた方も居られるはずです。
撮影をしてきた当の鈴木B360も農民車コマツっぽいのと披露をしてくれましたが、よくよく調べてみれば基本的なシルエットこそ近いもののちっとばかり違いまして、同じコマツでもユニカでございました。
小松製作所
コマツ・ユニカ1200栃木県にて
2012年8月撮影
小松農民車とユニカで何が違うのか?
それは、前者が280ccの軽自動車で、後者が453ccの小型特殊車だというところです。
軽自動車として農民車コマツが登場したのは昭和34年になり、トラクターと乗用車のふたつの役目を兼ね備えた農民のための車として生産販売がされましたが、小排気量ゆえトラクターとして不足する面や、35年から36年にはハイゼット、キャリイ、サンバーらが登場するに及び、37年に総生産4300台で打ち切られ軽自動車としての歩みにピリオドを打ちます。
その後、昭和40年にパワーアップをしてトラクターのユニカとして再出発を果たし、45年までに6000台が生産されました。
遠めに見つけた赤い車の正体が、軽自動車ではなく小型特殊車だったのはおしいところですが、「アウトレットの駐車場から出てきたらあった」という軽~い感じにひっかけてきてくれたものなので、『まぁ、そんなもんなんだろうな』と思っているしだいです。
参照資料:オールドタイマー95号
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