1日開いてしまいましたが、谷戸に残された2台目です。

マツダB360後方のカラマツ並木の足元には、
目を凝らしてようやっとわかるくらい、かわいいサイズのサブロクがもう1台居ました。



ダイハツ工業
ダイハツ・フェローデラックス(L37D)長野県松本地域にて
2012年3月撮影
舗装された道路の傍らに置かれていたフェロー。
グリルから昭和43年10月から44年7月MCまでのモデルです。
フェローまでの道も含めてボディーにはカラマツの木から落ちた葉や枝が分厚く積もっていて、
絨毯のようになった道路には自動車が走った轍は全く見られず、
もう何年もオーナーの手が入っていないのが伺えました。
トドメとばかりにフェローのすぐ後ろでは物置が道路へと倒壊していて、
山奥の廃集落のような忘れ去られた存在というのを強く感じました。
今でこそダイハツといえば軽自動車メーカーとして名を馳せていますが、
軽乗用車へは昭和41年10月と東洋工業や三菱から約5年遅れ、スズキからは11年遅れての参入で、
プリズムカットと呼ばれたキャロルやミニカと似た特徴的なリアのスタイルで登場しました。
商用モデルと差別化を図る大胆なデザインも、フェローの直後にデビューしたホンダN360が
2ボックススタイルで大ヒットすると、軽乗用車のデザインの潮流は2ボックスへと変わっていきます。
なので、旧車趣味を始めて初めて好きになった車がN360だった管理人にとってフェローは、
N360と同世代なんて思いもせず、てっきりキャロルやミニカと同じ頃のものだと思っていたので、
昭和41年に登場をしたというのに違和感を感じたものです。
コメント:管理人