本日紹介しますのは、群馬からEF16形電気機関車と、
過去に撮影していた山梨のEF15形電気機関車になります。
戦後復興期の増大する輸送量に対応すべく、
昭和22年から33年までの11年間にわたり
総勢202両が製造された直流形電気機関車の傑作機EF15。
何でもこなせる万能機として北は直流時代の奥羽本線、
西は山陽本線と活躍するも、
高速化や、列車削減による余剰など
時代の流れで活躍の場と数を減らし、
国鉄がJRとなる頃に全機活躍を終えました。
山梨のEF15は最終製造のグループ、
群馬のEF16はEF15の初期製造車からの改造車で、
製造時期に10年余りの差があり、
大きな違いとして車体側面の窓の数が異なります。
EF15 198号機山梨県韮崎市にて
2006年12月撮影
昭和33年に製造され各地を転々とした後、
晩年は甲府や八王子に配置され中央本線などで活躍し、
昭和61年に廃車となり韮崎中央公園で保存されています。
現役時代26年間で212万キロを走り抜け、
今は公園で貨車を従えて置かれています。

EF16 28号機群馬県水上市にて
2010年10月撮影
EF15を勾配線区の補助機関車として改造したのがEF16。
写真のEF16 28号機の元は昭和22年製造のEF15 30号機で、
昭和32年にEF16改造され上越国境で働き、昭和56年に廃車。
現在は、所属機関区のあった水上の道の駅「水紀行館」に置かれている。
屋根付き保管ながら、荒廃が進み、適切な維持管理がなされず、
道の駅の隅っこに放置されている印象を受けました。
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