


鈴木自動車工業
スズキ・キャリイ360一方開きスーパーデラックス(L40)
昭和45年MC~47年FMC
長野県にて
2019年11月撮影
集落内での地味な発見に探索心をくすぶらせている間にも、太陽は見えるスピードで山の向こうに沈み去ろうとしていて、もうひと足掻きと市街地を抜け川向うへ。
幹線道路から見えた畑の一帯に入り込み、外周から見つけた車をきっかけに進入していくと、一方開きの豊満なお尻がお迎えしてくれました。
テールライトと独特のシルエットから顔を確認するまでもなくジウジアーロのキャリイことL40でした。
黒かったはずのグリルは経年で退色すすみ、もとからグレーだったのではというくらいに馴染んでいます。
左前輪は安定させるために外されたのか無く、右前輪はリボンタイヤ、両の後輪にはホイールキャップが残っています。
道に突き出るように出ている左のミラーは、朽ちることを知らないように元気で、キャリイの先へと道を深入りした鈴木B360曰く「死ぬかと思った」という行き止まりで、通り抜けが無い立地が良い具合になっているようです。
足掻いて空振りに終わることもあるなか、山向こうに太陽が落ちた瞬間に良き1台に巡り合いました。
コメント:管理人
これにて『錦秋の伊那谷にて2019』の連載は終了です。