
草ヒロを見つける法則として、1台見たら周囲を探せば次が続いてくるということがあります。
廃車体を物置として置く風習には、偉大な先駆者が居て、それをマネて大集団を形成することさえあります。
この初代エコーのきっかけは藪の中のキャラバンかホーミーでしたが、芋づるの掘り出す先に大物がいたため戻らず未撮影です。
続いてニッサンなセダン1台があって、この写真の2代目ハイエースと660な軽トラです。



日産自動車
ニッサン・エコー(GHC141)
年式:昭和40年MC~41年FMC
長野県にて
2019年3月撮影
まだ冬の装いの雑木林のなかに、抱かれていたのは初代エコーでした。
特徴的なライトグリーンのカラーで、姿を遠望するなりすぐに初代エコー!と分かりました。
木々に葉が付くころには、エコーは姿を隠してしまい、見つけることはできなかったことでしょう。
海から遠く離れ潮風が届かず、廃車体のコンディションが良く聖地と言われる長野にあっても、ここまで完璧な1960年代の個体はやたらとあるものではありません。
特に構造的には弱点も多いマイクロバスにあっては、サビやすいポイントがいくつもある中で、磨けば綺麗になると言えるくらいのコンディションを保っている本個体はパーフェクトと言っても過言ではありません。

Echoのエンブレムの下にある1900はH型ガソリンエンジンの排気量を示しています。

フロントは北側を向いているためステッカーの保存状態が良好です。
ここまではっきりと判読できる昭和48年のステッカーには驚きです。

リアに転ずると、こちらは日当たりが良くステッカーの劣化が進んでいますが、まだ判読できます。
丸ステッカーのNISSAN MICRO BUSというシールは初見です。
色褪せる前の物を見る機会に、これから恵まれるでしょうか。

強度を持たせるための加工である波状のコルゲートは、初代エコーのチャームポイントのひとつと言えるでしょう。
もっとも、初代エコーでも初期のモデルでは、このコルゲートが無かったのですが。

リアウインドウの中央上には、NHKの受信章が貼られていました。
フロントの屋根上にはラジオアンテナがあり、ラジオ受信の契約をしていたようです。
ちなみにこの個体、公共団体が元所有のようですから、きっちりとしていたのでしょう。
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