

日産自動車
ダットサン・デリバリーバン(DV-5)
ニューイヤーミーティングには、毎年ギョッとするようなバケモノ(良い意味で)がいらっしゃいますが、今年も来ていました。
会場外駐車場から入り口に向かって歩いているときに、すでに姿を見てしまって「凄いのが来ている!」とはしゃいでしまいました。
写真でしか見たことがないような年式で、実車は今回初めて拝見しました。
2列目シートもありましたが、窓に転ずれば保護棒が入っていてスペースは荷室だと物語っていて、座席周りを見るとレッグスペースはほとんど無いくらいでした。

横から見てみると、隣に展示されていたシルビア(昭和39年東京モータショー展示では、ダットサン・クーペ1500として出品)に大きな影響を与えたと考えてしまうくらい、同じように尖っていました。
会場の説明では、DC4バンとありましたが、
以下、本個体の正体について、日産自動車30年史を参考に調べてました。
ダットサンの型式が昭和30年に一新されセダンの110やトラックの120、バンのV120といった数字三桁となる前は、
DS スタンダードモデルのスリフトセダン、コンバーセダン
DB デラックスセダン
DC ダットサンスポーツ
DW ワゴン(ワゴネット)
DV デリバリーバン
生産時期により、数字がハイフンで続き、以下はスタンダードとデラックスセダンの変遷です。
昭和25年9月~ -2(例 DB-2)
昭和26年8月~ -4
昭和28年2月~ -5
昭和29年7月~ -6
規則性をもって型式が与えられていました。
そして、会場でお見かけしたこちらのダットサンは セダンで言うところの5型から6型までのスタイルでした。
日産自動車30年史によれば、デリバリーバンにはDV-4とDV-5の2回の製造になり、スタイルからこの個体がDV-5であると導き出せました。
DV-5は昭和29年7月に登場し11月まで生産が行われ、価格は67万円(同時期デラックスセダン74万1千円)でした。
2月1日記事訂正
西暦から和暦に直すさいに間違え、昭和29年とするところ34年としていたものなどを訂正しました。
コメント:管理人
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