

雨にめげて電車の草ヒロがあると鈴木B360を唆して向かったのは廃線となった長野電鉄屋代線にある廃駅。
平成24年3月の廃線のおりに運び込まれた電車のなかで、3両は保存先が決まり去って行きましたが、活用されず野ざらしとなっている者たちもいます。
すでに線路は移動もままならないまでに周辺の少しを残して撤去され、加えて架線や架線柱の設備も撤去され電車が走っていた頃の名残はありません。
緑に覆われたなかにポツリと浮かぶ姿が幻想的にも見えます。

廃駅に佇む2000系2001編成には、現役時代に何回か乗車の機会に恵まれ、最後は引退直前の平成23年2月に渋温泉旅行で長野駅から湯田中温泉駅までお世話になりました。
車体はその時すでに満身創痍とも言えるくらいにガタがきていましたが、走る整備は十分にされていて廃車が惜しいくらいの力走を見せてくれました。

廃線から2週間ほどの平成24年4月中旬に撮影した写真と、

3年以上が経過した今回の撮影写真。
ほぼ同じ方向を捉えた2枚を比べると、手前の銀色の電車は車体がステンレス製であるためほとんど変わりがありませんが、その他の周辺の景色は一変しました。
行政による整備計画は存在するようですが、構想を打ち上げたままでここまで来てしまい、壊すのは一瞬ですが残すのには継続的なケアが必要であるため、物が大きいだけに生半可な覚悟ではできないことですが、時が経てば経つほどに難しくなっていくように思えてなりません。
再び訪問したいと思い、一昨年の11月にはレンタサイクルで目指すも夕暮れと夕立に断念し、昨年は方向が合わずに訪問できず、今回雨にかまけて念願をぶち込んでみました。
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