7時過ぎに会場入りをした管理人。
初めての見学であるため段取りが全くわかりませんでしたが、
エントリー車両の受付開始のアナウンス釣られてホイホイと出て行くと、
早速、糸魚川行きのキッカケとなった2台が滑り込んできました。

先頭を走るのは未再生の昭和39年式トヨペット・クラウンデラックス。
2台目が日本海CCR見学のお誘いをしていただいた、
ブログリスナーの羽前の国の旧車狂さんの昭和38年式トヨペット・クラウンデラックスです。


トヨタ自動車工業
トヨペット・クラウンデラックス(RS41)(昭和38年式)
ブログリスナーの羽前の国の旧車狂さんの所有するクラウンRS41は昭和38年式。
涙目と言われているテールライトの初期モデルになります。
後部トランク内にクーラーユニットを搭載した冷房車で、
冷風吹き出し口はリア・パネルにあります。
当日は雨模様で、窓ガラスくもり止めのため稼働して、
リアシートをキンキンに冷やしますがフロントでは弱く、
夏場の運転用にラジオの下にファンが取り付けてあります。
誇らしげなリアの『冷房車』ステッカーですが、
オリジナルは剥がしてしまい後年になって貼り付けたもので、
オリジナルには「Denso」のロゴが入っていた由で、
それと一緒に「山形トヨタ」の昭和38年当時のステッカーを探しているとのことです。



トヨタ自動車工業
トヨペット・クラウンデラックス(RS41)(昭和39年式)
ご同行のもう1台のクラウンRS41は昭和39年式。
丸目と言われているテールライトにMCをしたモデルです。
未再生の1台で、ナンバープレートは新車時からのもの。
「新」の字体や封印が当時の雰囲気をそのまま残しており、
この個体イチオシのところです。

シーサイドランへの同乗を誘って頂いたので後部座席に収まり、
雨の降るフォッサマグナミュージアムを出発し日本海へ向けて走り出します。
誘導のオジ様にしてやられて曲がり角を逆に行ってしまい思わぬロスをするも、
チェックポイントのきらら青梅を目指して快調に走って行き、
スムーズにスピードにのれるところにくると、
オーバードライブのはたらくところを披露してくれました。
今日の車では取り立てて騒ぐ装備ではありませんが、
2代目クラウンが登場した頃はハイ・ウェイ時代を迎えたばかりで、
国産車でオーバードライブを装備していたのはクラウンのみという時代で、
高速走行時に絶大な威力を発揮してくれます。

発進をして加速をしていって3速で時速50キロまでくると、
予めオーバードライブスイッチを入れておくと緑色のランプが光り、

アクセルをちょいと離すと緑ランプが消え、オーバードライブがオンになります。
オーバードライブが完全に機能する個体は少ないとの話ですが、
この日お会いした2台のクラウンではしっかりと機能しており、
親不知からの折り返しで走った高速道路では、
時速80キロの高速巡航ながら回転数が抑えられていて余力十分、
車内で会話ができる静かさであり、現代の車と遜色のない優雅な走りでありました。
ただし弱点もあり、オーバードライブがオンの時にはエンジンブレーキが全く機能せず、
制動力が大幅に落ちるため、市街地を走るときには殆ど使わないとのことであります。

親不知インターへ向けて海沿いを快走。

雨上がりの会場で、クラウン2台の並びを1枚。

最後になりますが、
当日は羽前の国の旧車狂さんに大変お世話になりました。
改めてお礼申し上げます。
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